こんにちは。
「Suraface&Architectureの本棚」では、Surface&Architectureのメンバーが、これからの体験や新しいデザインを考えるときに「これぞ」と思う一冊を紹介しています。

さて、今回は「夏休みに読みたいおすすめ本」を3冊ご紹介します。
長い休みを利用してこんなことを見直してみたいという人におすすめです↓

  • 仕事のしかたを見つめ直したい
  • 習慣を変えたい・身につけたい
  • 凝り固まった見方をやわらかくしたい

いまの仕事のしかたを見つめ直したいあなたに

『クリエイティブな仕事をしている君へ。今日からはじめるワーク・シフト:クソ野郎にならずによい仕事をする方法』

クリエイティブ業界で "正気を保って" 良い仕事を続けていくための珠玉の覚え書き集です。
著者とその友人の「クリエイティブ業界の長時間労働は本当に必要なのか?」という激論から端を発して生まれた本書は、この業界で働く人々がいちいち深く頷いて共感できるであろう悪しき慣習の数々を改善するための様々なTipsや視点が盛り込まれています。
ふんだんなイラストやシンプルで分かりやすい構成など気軽でとても読みやすいので、願わくはクリエイティブ業界で働く全ての人々に読んで欲しい一冊です。
(岩田)

習慣を変えたい・身につけたいあなたに

『Atomic Habits: An Easy and Proven Way to Build Good Habits and Break Bad Ones』

いい習慣を身につけたいけど、なかなか続かない人や悪い習慣を変えたい人におすすめ。
習慣を身につけたり変えたりしたい時、ほとんどの人は結果や目標から考え行動するけど、そうすると失敗する可能性が高くなる。結果ではなく、自分が自分であるとの認識から理解し変えていくと、習慣を身につけるのが簡単になる。
習慣についての本はいくつも読んだけど、この本は事例が多く、実践ステップも載っている。理論もあり作者の観点が新鮮だから、一番おすすめ。
(陳)

凝り固まった見方をやわらかくしたいあなたに

『生物から見た世界』

著者のユクスキュルは20世紀前半のドイツの科学者。ノーベル賞とかには無縁だけど、この本で提唱した「環世界(Umwelt, ウムヴェルト)」という考えは現代の「世界の捉え方」に大きな影響を与えている模様。
「生物から見える世界は人間が見ている世界とは全く違い、生物の種類ごとに世界は異なって見える」という考えを、「もし彼らの中に入れたら世界はこんなふうに見えるはず」という数々の手書きスケッチとともに紹介する。これを読むと、自分を取り巻く環境に対してどれほど偏った見方をしているかに気付かされる。そしてこの構図は「生物vs人間」だけでなく「他の人vs自分」の関係性にもあてはまることに思い至る。
世界の捉え方は一様ではない、ってことに興味がある人におすすめ。
(安田)

いかがでしたか?

最後にご紹介した『生物から見た世界』にある「環世界」の話は、こちらの記事でもふれています。興味のある方はぜひ読んでみてください。
(WILD MIND GO! GO! は、カシオ計算機が運営するユニークな自然体験を紹介するメディアです。Surface&Architectureが企画・編集しています)

WORKSでは最近のプロジェクトなどもご紹介していますので、よかったら覗いてみてください。
(本を読んだ感想などもお待ちしております!)