APR. 2019

このシリーズでは、SAメンバーの気になる本や最近読んだ本をピックアップしてご紹介していきます。

さて明日からGWですね。
今回は、この連休中におすすめしたい本を3冊ご紹介します。 たとえばこんな人におすすめです↓

  • 脳をだまされてみたい人
  • 運動したいけどなかなか続かない人
  • 疲れたあたまを笑いでほぐしたい人

脳をだまされてみたい人

人間の認知能力の柔軟性に攻め入る実験書。
本書の中の図版の任意の場所に指を置き、その指を置いた状態を視ることでメンタルモデル(現実にはあり得ないことも含む)は再構築され、身体的・空間的・時間的な感覚が急に立ち上がったり、急に自分の関与を感じたりと、脳が勝手に辻褄を合わせて新たな解釈が生まれます。
この、目の前に自分の身体を介在させることで生まれる表象や感覚を利用して、インタラクションのデザインに効果的に取り入れてみたくなりました。
*2014年2月にgggにて行われた「指を置く」展の公式書籍
(岩田)

運動したいけどなかなか続かない人

原題は"SPARK!"。 「スパーク」とは日本語で火花のことだけど、ここで言うスパークは脳の中でニューロンとニューロンが結線して「発火」することを指す。
適度な強度の有酸素運動を行うことがいかに脳の活性化につながるかを伝える本。科学的に検証した多くの事例に基づいて、運動が脳にどんな影響を与えるかをわかりやすく解説している。
自分はこれを読んで生活が一変した。それまでただなんとなく感じていた、運動(肉体的な活動)と、仕事などの知的あるいは精神的な活動の関係がすっと腑に落ちて、継続して運動することに対するモチベーションが一気に高まった。脳で何が起きているかに興味がある人、なんとなく運動しなきゃな、と思ってる人におすすめ。
(安田)

疲れたあたまを笑いでほぐしたい人

様々な角度や視点から観察したり考察していくことで、初めて気づき生まれてくるものがある。いつも自分の目の位置からまっすぐにみているだけではダメなのだ。当たり前だと思っている日常についても、いちど立場を変えて体験すると違う風景になるかもしれない。
さて「銀河ヒッチハイク・ガイド」は、宇宙を様々な角度から考察するのに必読の書……、などではなく、とてもヒネくれていてふざけていて全ては煙に巻かれてしまうが、とりあえず読めば頭は少し柔らかくなる。そんなSFコメディの古典です。
(野村)