Appleや任天堂の影響で、ずいぶんとインタラクション、インターフェイスデザインの価値が上昇しました。
特に家電製品のなかでは、これまでインターフェイスデザインの大切さを話してもなかなか理解してもらえなかったり、お金をかける対象としてはハードウェアデザイン、いわゆるインダストリアルデザインの方に重きを置くという流れがあった。インターフェイスでは売れないと。
最近はインタラクションデザインが大切だ、という言葉を耳にする機会も増え、認識がずいぶん変わった。そんななかで、今一度インタラクションデザインの価値を考えてみると、いわゆる使い勝手が良くなるとか、インタラクションそのものの価値の他にこんなことが言えないだろうか。
デザインクオリティは製品品質として知覚される
インターフェイスのデザインクオリティは、知覚される技術品質や製品品質に大きな影響を与える。インターフェイスデザインの操作性や、審美性を向上させ、製品全体の知覚品質を向上させることが可能になる。
インターフェイスがブランド経験
知覚品質をブランドと置き換えると、実体を持たないサービスやソフトウェアではインターフェイスが最もリアルな体験であり、ここからブランド経験が作られると言える。また、インターフェイスには、「学習」や「慣れ」など、他の製品にスイッチすることの障壁を作りやすい性質がある。高い知覚品質と継続利用を促す性質を活用すれば、より長期的なブランドロイヤリティを築くことができる。
まだ、あまりまとまっていないけれど、世の中でもこんな認識がすこしづつできつつあるのではないだろうか。そのほかにも、インターフェイスの社会的な価値については、前に引用したDoug Engelbertの言葉から読み取れるし、審美的な価値はMyron Krugerの引用に惹かれる。