「デザインのへそ」 矢野 りん (著)

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先日、矢野りんさんから著書を送付頂いた。(ありがとうございました!)

基本的に辞書のようなキーワード毎の構成は好きなのですが、きらりとした小さな粒がたくさん集まっている感じの書籍です。 それぞれの粒が笑いを誘いながら、「そうなんだよな」と思わずうなってしまうようなところがあります。普段の仕事で、感覚的に理解していたり、ぼんやり意識されていて、なかなか言語化できていなかった部分が、この本でずいぶん言語化されたような気もします。

デザインにたずさわる人は是非。

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Turning Objects

以前にエントリーした「Wave Slice」同様のslit scanという手法を使った作品。何を撮影してこうなったのか、よくわからないのですが、静止した状態も動きもとても美しいです。デジタルな環境では、pixelを空間と時間のそれぞれの軸に配置することで映像ができますが、この「正しい」記録順の配置をズラしたり、軸を変換することで全く違うリアリティが現れるのは面白いですね。

Turning objects 1 – vertical body from matt ditton on Vimeo.

(小さいとなかなか良さが伝わらないので、こちらがオススメです。)

少し調べてみると、過去には映像を地層のように積層していく、このような作品もあるようでした。slit scanをさらに発展させたような作品ですが、音をパラメータとして5分毎に層が積み重ねられるようです。

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Face detect test


Miruto detekuru from Yusuke Okamura on Vimeo.

processingのFacedetectライブラリを使って画面の中のオブジェクトをコントロールする、というテスト。実際に行ってみると、いろいろ問題がでてくる。まず、認識している時と認識していな時がハッキリわからないとインターフェイスとしてかなり使いにくい。細かいコントロールは出来てない。でも、おおざっぱな操作で良ければ面白い!など。結局、顔を認識していることを伝えるのにビデオ映像をそのまま出すことに。こうすると、3次元のオブジェクトを操作している不思議さは、失われてしまうのだった…

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G’zGEAR 、Good Design賞受賞

様々なセンサーを使った携帯電話のアプリケーション、G’zGEARのデザイン開発に携わらせて頂いたのですが、そのG’zGEARがGood Design賞を受賞しました。いろいろなセンサーのデータが単純に表示されるだけではなく、他のデータとあわせることで別な意味をもったり、見えない遠くを想像し、「遙か彼方の大自然に思いを馳せ」てしまうところがポイントです。それから、加速度センサーで画面の切替ができるところも。

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Credit:
Produce: 城 聡子(カシオ計算機株式会社) + 後藤 悦宏、飯塚 竜也、佐合祐一(株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
Planning: 上田 壮一、佐々木 拓史(株式会社スペースポート
Creative Direction / Planning: 岡村祐介、尾崎美穂子、重信和広(株式会社アクシス
Art Direction / Design / Motion Direction: 谷津田良之
Brew Programming:植木良則、星孝太郎(株式会社マイティークラフト
Technical Direction:栗山俊一郎(有限会社カルフ

Links:
Good Design賞のサイト
G’zOneプロモーションサイト
海外ニュースサイトの記事
デザイナー谷津田さんのサイト

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pixel factory

会社の同僚が教えてくれた作品、pixel factory

ドットパターンが描かれたシートをスライドさせると、マトリクスLEDにそのパターンが表示されるという作品。先日エントリーした「WAVE SLICE」 のSlit Scan的な道具立てですが、この作品はなんともアナログな感じがとても魅力的です。サイトには、「本来コンピューターモニターで表示されるピクセルアニメーションが、手で紙を操作することで再生されるので、手の上でアニメーションを楽しむパラパラ漫画のようなアナログならではの魅力があります。」とありますが、まさにそんな印象です。

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Wave Slice

インターフェイスやインタラクションものではないのですが、この映像にすっかりやられました。波立つ海の部分が特に不思議です。

Slit Scanという手法で、概念的には時間軸と空間軸を入れ替えるような手法なのですが、波のようなパターンに適用すると、波は時間と空間を伴って広がっていくので、本当に不思議な映像ができるようです。

WaveSlice from Don Whitaker on Vimeo.

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エントランスのインスタレーション

前にエントリーした、受付のインスタレーションがようやくできました。AXIS 4Fのオフィス受付に設置。

ビデオ映像の差分を処理して、様々なパターンが表示されます。下のビデオでは、点描のようなパターンや、ピクセルが風に流れるようなパターンをみることができます。


AXIS design Entrance Installation “Mirrors” from Yusuke Okamura on Vimeo.

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インタラクションデザインの教科書

先日の「DESIGN IT! Forum 2008」のスピーカー、Dan Saffer氏の書籍。

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まだ、読み始めたばかりですが、良書です。

インタラクションデザインには様々なアプローチがあり、流行している?ユーザー・センタード・デザイン (UCD)が唯一の方法なのではなく、その他の方法の良さや欠点がきちんと説明されているところが中立的で良いです。(少し説明が分かりにくかったりはしましたが…)

それから、インタラクションデザインに携わる様々な人のインタビューがちりばめられているのですが、これがとても良いです。新しい視点を与えてくれます!

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Multitouch

Techcrunchにこんなのが出ていた。

液晶モジュールによる世界初のマルチタッチスクリーンでMicrosoftに対抗


それから、以前にキャド・センターで見せて頂いたデモで、プラズマの光学式マルチタッチもよくできていたのを思い出した。

以前に、Surface系ということで、Surafaceなものも紹介しましたが。

CeBIT 2008で展示されたという、これ、すごいです。これも上のMultitouch社のものなのでしょうか…

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マイロン・クルーガー

この間からエントリーしていたExploratoriumのAPEプロジェクト 1回目2回目3回目4回目)について考えていたら、学生だった頃に読んだマイロン・クルーガー『人工現実』のことを思い出した。たぶん、インタラクションという言葉を知ったのはこの本が最初だったのではないかと思う。

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当時、マイロン・クルーガーはVR流行でゴーグルやグローブがもてはやされていた時に、もっと自然なインタラクションを目指して装置をつけない作品を制作していた。

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例えば、ビデオ入力を使ってユーザーは指先でスプライン曲線のコントロール点を指定できる「ビデオデスク」という作品を作ったりしている。ビデオで認識するのとマルチタッチの違いはあるけれど、iphoneの操作にも似たインタラクションだ。

マイロン・クルーガーは、『人工現実』 のなかでインタラクションの質についてこんな風に書いている。

視覚的な応答だけを独立した芸術作品として評価すべきではない。また、音も音楽として評価すべきではない。美的関心の的となるのは、ただ、インタラクションの質のみである。それは、人々の興味を引き、参加させ、感動させる能力、認識を改めたり、新しい美のカテゴリーを生み出す能力といった、より大きな基準により評価を受けるべきものだ。

Exploratoriumの展示は科学という文脈であったけれど、上の引用した部分は「APE」的だなぁと。

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