Activeなインタラクション(2)

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このエントリーの続き。 で、オブザベーションの話。

アクティブに長い時間の関与=Active Prolonged Engagement(APE)をうながす展示がある。

「APEな展示」では、来館者は実際にどのような行動を行っていて、どのような特徴があるのか。

こんな疑問に答えるために、ビデオによるオブザベーションとインタビューによる「APEな展示」と「その他の展示」との比較分析が行われている。

具体的には、グループで訪れた人の会話を「質問」と「応答」に分類 し、さらにそれぞれを質問の種類や応答の種類で分類し、 APEとその他でどのような特徴があるのかを比較する。

「APEな展示」では、まず質問の数がその他の展示に比べて三倍近く多く、「もっと早く回せる?」など相手に行動をうながす質問が主となる。

使い方を尋ねたり、「見た。今の?」的な相手の知覚の確認が少ないそうだ。

デジタルな環境でインターフェイスを作るとき、グループの会話を観察できる機会はそんなに多くはないとは思う。強引にグループで使ってもらって会話をしてもらう方法もあるが、なんらかの行為を分類して、思考を外在化していけば似たようなアプローチは取れるのではないだろうか。デジタルな環境でのAPEは観察したい興味深いテーマだ。

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点描

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RADIOHEAD HOUSE OF CARDSのビデオ

すごいです。processingを使ったExplore data visualizationでは実際にインタラクティブな操作ができる。

3次元のポイントデータやprocessingのソースコードもダウンロード可能。

この手の表現はやっぱり面白い。

その他の点描的表現にはこんなのも。

Daniel Shiffman, “Super Happy Particle”

EUPHRATES,”ISSEY MIYAKE A-POC inside.”

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所有するインターフェイス

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2回目のチャンスはない

Mac OS X のUIで、スティーブ・ジョブスによって大いに影響を受けたと思われる一面は、セットアップと初回起動時の体験だ。ジョブスは第一印象の重大性を鋭く見抜 いていると思う。ジョブスは初回起動時の体験に注意を向けて考えていると思う。それはユーザーがMacで体験する全てのことの1000分の1のことにすぎ ないかもしれない。しかしそれは最も重要な1000分の1なのだ。なぜならそれが最初の1000分の1であり、ユーザーの期待と第一印象を決めるのだから。

37signals のGetting Real からの引用。WEBのインターフェイスと製品のインターフェイスで異なる大きなポイントは、製品を所有したということだと思う。

インターフェイスは製品を所有して、いってみれば最初に火がともるような瞬間を演出できる。この機会は購入の満足感や期待が入り交じる大切なときなのだと思う。やっぱり、第一印象は大切だ。(Webのインターフェイスでも空のリストページなどは、インフォメーションを提供する 機会だったりしているし)

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ユーザーとのActiveなインタラクション

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先日、サンフランシスコに出張した時に、Exploratoriumを訪れた。

そこで、上の書籍を購入。時間が無くて読めなかったのだが、やっと読み始めた。

これはかなり面白いし、ためになる。

この本にある、APEとは、Active Prolonged Engagement with Exhibitのことで、来館者が展示物とインタラクションするとき、アクティブに長い時間、ある展示に熱中してしまうような行動をとることがあるという。この本では、APEの特徴を定義し、オブザベーションを行って、プロタイプを作り、何がAPEに貢献するのかを考察したプロジェクトの全体が書かれている。ゴールが定量化され(=より長い時間来館者を魅了する)明確なので、その後のアプローチや、結果の考察も明快だ。インタラクションを考えていくとき、実際にはなかなか、こちらの期待どおりに利用者は面白がってくれない。もっと興味を惹くようなインタラクションをしてもらいたいとき、どうすれば良いのか、そんな時にヒントを与えてくれそうだ。

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Amazonがタブじゃない…

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Amazonのサイトデザインが変わっていた。

タブ形式のナビゲーションがサイトのアイデンティティで、カテゴリーが増えた時も

タブを二重にしていたりしたが、ついにナビゲーション、アイデンティティが変わった。

(とっくに皆さん気がついていたのかもしれませんが、今日知りました。)

それから、細かいところでは、検索結果がAutopagerizeに対応している。

最近、インターフェイスやナビゲーションが製品や、サイトのアイデンティティになる

ものが気になっている。

Amazonはそういう意味で言うと、ものすごくオーソドックスなナビゲーションが

アイデンティティになっていて、タブナビゲーションといえばAmazonだった。

特徴がなくオーソドックスなものがアイデンティティになっているのがすごい。

普通のものがアイデンティティになれたのは、メジャーだからなのだけれど、

ずっと続けたことが大切だったのではないかと思う。

もっと、視覚的に印象の強いAppleのCover flowのこういう見せ方などもいい感じだ。

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貴重なGainer本が入手難か

九天社が倒産したとのことで、下記の貴重なGainer関連の本などが手に入らなくなりそうです。

+GAINER?PHYSICAL COMPUTING WITH GAINER

MASHUP++

しかし、こういったニッチな書籍を出してくれる出版社が、だんだん少なくなってしまうのはとても残念です。

九天社
http://www.9-ten.co.jp/

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WWDC Bash at Yerba Buena Gardens

WWDCのパーティーに行ってきました。

すんごい人です。今年は噂では5000人以上が世界各国から参加しているとのことでした。

MOSCONEとSFMOMAの間にあるYerba Buena Gardensには、バンドが入り、寿司、中華など様々なフードとドリンクが振る舞われました。

しかし、おもてなしがすごいです。Apple素晴らしい!

明日でWWDCも最終日、キーノートから始まり意外と早い1週間です。

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AppleWWDC2008

Apple WWDC2008でサンフランシスコに来ています。

3G iphoneはキーノートで発表されたとおり、7/11 世界同時発売です。

ソフトバンクのショップで販売されるらしいですね。Apple Storeではない様子。

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App Storeはみんな興味津々ですね。それから、iPhone向けのゲームで加速度センサーで、OpenGLを使った3Dのゲームも盛り上がってましたね。mobile meでビジネス方面が強くなった印象がある一方、AppStoreでは様々なゲームが出てきそうです…

我々も何か開発できるように頑張らないと。 しかし、Objective Cなのでちょっとハードルが高いです…

iphoneセッション

会場は無線LANと一部に有線で接続できるエリアがあったり、バッテリー充電専用のコーナーがあったり、コーヒーとミネラルウォーターが配られていたせりつくせりです。

SDKをダウンロードしたので、これからちょっと触ってみようと思います…

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OLPC

ちょっと前に発表されていた次世代OLPC。大きなDSのようだと書かれたりしている。xo-ds.jpg写真を見ながら思ったのは、プロダクトとインターフェイス(タッチパネル)がシンプルなので、利用シーンや用途が広がっていること。いわゆるPCのようにも使えるし、コラボレーションをする環境にもなるし、本にもなる。使い方は、使う人の創造力次第。子供たちの創造力で新しい使い方が生まれたら、かなり良い話なのではないでしょうか。

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